世界の人口予測|2024年までにはインドが中国を抜いて世界第1位に。アメリカは引き続きバランスのとれた人口増が続く


まとめ

  • 世界の人口は2050年に約100億人に
  • 2024年までにはインドが中国を抜いて世界第1位に
  • アメリカは引き続きバランスのとれた人口増が続く
こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35)です。

今回は、国連が2年に一度公表する世界人口予測の直近、2017年改訂版(2017年6月21日公表)から、世界人口の将来の動きをざっと見てみたいと思います。

データソースは、いずれも国連の「World Population Prospects: The 2017 Revision」です。

世界の人口は2050年に約100億人に

国連によると2017年の世界人口は76億人で、2030年は86億人、2050年までに98億人、2100年には112億人に達する見込みとなっています。

これを2017年から2050年の間でみると、今後の33年間で、世界人口は22億人増加する計算となります。

これを地域別にみると、アジアが7.5億人増の53億人、アフリカが12.7億人増の25億人となっており、アジアとアフリカが22億人増加のうちのほぼ全て(約91%)を占めています。特にアフリカの人口増加が著しく、2050までの間に約2倍になっています。

■世界の地域別人口の推移(1950年〜2100年)※2015年以降は中位推計

(出所)United Nations「World Population Prospects: The 2017 Revision

2024年までにはインドが中国を抜いて人口世界第1位に

2017年と2050年、2100年時点の世界人口の上位10カ国は以下のようになります。

■世界の人口予測 国別ランキングの推移(上位10位、2017年、2050年、2100年)


特に、2017年時点で人口トップの中国が2050年のランキングではインドと入れ替わっていることに注目です。

国連のデータをもう少し詳細にみると、2024年というそう遠くないうちに、インドが中国を抜いて人口世界第1位になると予測しています。(下図)

■中国とインドの人口予測推移(1950年~2100年)※2015年以降は中位推計


インドが人口世界第1位となる2024年頃は、中国がそうであったように、世界のパワーバランス、ヒト・モノ・カネの流れがインドを中心に大きく変わることが想像できます。



アメリカは引き続きバランスのとれた人口増が続く

アメリカの人口は、2017年は3.2億人、2030年は3.5億人、2050年は3.9億人、2100年は4.5億人とこの先も増加していき、先進国のなかでも増加ペースが安定しています。

■先進国の人口推移予測(1950年~2100年)

※アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス ※中位推計

さらに、年齢別でみるとよくわかりますが、各層バランスのとれた構成となっており、日本や中国などが抱える少子高齢化問題も現時点では当分の間は無縁であることがわかります。
ここのところのトランプ政権の移民制限政策は、将来の人口増ペースと年齢構成にどのような影響を与えるか気になるところですが、移民を受け入れないとアメリカがどうなるかはアメリカ自身が一番よくわかっているはずなので、個人的には楽観視しています。

■アメリカの人口予測推移(年齢3区分別)(2015年~2100年)※中位推計


 ■【参考】日本の人口予測推移(年齢3区分別)(2015年~2100年)※中位推計

 ■【参考】中国の人口予測推移(年齢3区分別)(2015年~2100年)※中位推計

■【参考】インドの人口予測推移(年齢3区分別)(2015年~2100年)※中位推計


最後に

世界の人口は今後も増加していく予測となっており、2017年時点で人口世界第1位の中国がインドに抜かれる2024年頃にどのようなパワーバランスの変化が世界的に起こるのか、ひとつの大きなポイントとなると考えています。
なお、アメリカは先進国の中でもバランスのとれた人口増が今後も続くと予測されていますので、この辺りも米国株投資が魅力的に映る理由だと思います。

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