将来予想株価の計算方法に関するメモ

将来予想株価の計算方法(推計方法)は以下のとおりです。

◆将来予想EPSの推計方法は?

実績EPSの初期値に予想成長率をかけて(乗して)、予想EPSを計算(推計)しています。

◆将来予想株価の計算方法は?

予想EPSに過去10年の実績PER(上限、平均、下限など)をかけて(乗して)計算しています。

◆将来予想EPSの初期値は?

直近3年の実績EPS平均値をEPSの初期値(将来予想を求める際に利用する最初のEPS値)に使用しています。

例えば、直近FY2020年のEPSが6ドル、2019年が5ドル、2018年が4ドルの場合は、これらを単純平均した(6+5+4)÷3 = 5ドル を初期値(FY2020)とし、これに予想成長率をかけてFY2021年以降の予想EPSを計算しています。

◆EPSの予想成長率(%)の計算方法は?

過去10年の実績EPS(モーニングスターUSより)を指数関数(EXCEL)で近似し、成長率の伸びを確認します。

成長率が指数的に伸びている場合は、成長率には指数関数の成長率(あるいは、CAGR)を採用します。
※CAGR(年平均成長率/Compound Average Growth Rate/幾何平均):10年前のEPSと直近EPS(例えば、FY2010とFY2020のEPS)から計算

逆に、指数的に伸びていない場合は1次関数(直線)で近似し、その傾きをEPS増加数として使用しています。

なお、指数的に伸びている場合も銘柄によって、指数関数での近似線の予想成長率を採用しtたり、CAGRの予想成長率を採用したり使い分けています。

■ビザ(V)の場合(指数関数で近似)


指数関数で近似すると y = 0.752*exp(0.187x) となり、exp(0.187) ≒ 1.206 と計算されるので予想成長率を20.6%と仮定しています。


◆参考図書

計算方法の基本的な考えは「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」(日本経済新聞出版社)を参考にしています。