ポイント
- 直近8月の長短金利差は0.82%
- 直近8月の失業率は3.9%
- どちらの指標もいまのところリセッション入りのシグナルはまだまだ先のよう。
こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35)です。
今回は、リセッションのシグナルとして注目度の高い、「長短金利差(長短金利スプレッド)」と「失業率」の2つの指標について、現状を確認したいと思います。
◆長短金利差(長短金利スプレッド)※米国債10年利回りー米国債3カ月利回り
過去の経験則により、長短金利差がマイナス圏になってから概ね1~2年程度でリセッション入りと言われています。直近8月時点の長短金利差は、「0.82%」ですから、まだまだリセッション入りの徴候はありませんね。
■米国債10年利回りー(マイナス)米国債3カ月利回り(1982年~)
(出所)FRED | St. Louis Fed ※原指数◆失業率
失業率についても、大底を打ってから1年~2年以内にリセッション入りと言われています。先週7日(現地時間)、米国労働局により直近8月の失業率「3.9%」が公表されました。
数字を見る限り、こちらもまだ反転しそうな明らかな徴候はありませんが、ここのところややペースが鈍化しているような感はありますね。
■失業率(1948年~)
(出所)FRED | St. Louis Fed ※季節調整値■失業率(2016年8月~)
(出所)アメリカ労働統計局(BLS)「Employment Situation」◆まとめ
どちらの指標もいまのところリセッション入りの明確なシグナルはありませんし、指標を見ている限りリセッション入りはまだまだ先のような気もします。
なお、個人的には、上記2指標のシグナルがそれぞれオンしてからリセッション入りすると予想していますので、(逆にいうと、1つだけでは少し弱いと思っています。)今後の動きにも引き続き注目したいと思います。
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