暴落時に知っておくべき「半値八掛けニ割引」とは?

(Photo by Mateusz Dach from Pexels)

ポイント

  • どんな優良銘柄でも暴落時には高値から50%~30%程度にまで下落する場合はある。
  • リーマンショック時の最大ドローダウン実績を見ると、SPYで約△51%、XLF(金融財EFT)では、約△79%。
  • 自身のポートフォリオは、自分の取れるリスク、耐えられるリスクの範囲内なのかを普段からよく考えておくことが大切

こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35)です。

今回は、相場の格言のひとつ「半値八掛け二割引」についてのご紹介です。

◆半値八掛け二割引とは

「半値八掛け二割引」とは、株価が天井を付け、その後の下落局面において大底がどの辺りかを判断する格言、経験則の一つとして知られています。

式で書くと、次のようになります。
高値×0.5×0.8×0.8=0.32 
高値から1/3程度の水準が底ということです。

◆暴落時の目安の50%とは

株価が暴落する際、天井から約50%程度(半値)を想定している方が多いと思いますが、これは例えば、銀行融資などの場合、有価証券担保の担保評価について、株式の場合は額面の50〜60%と査定されることなども根拠のひとつだと思います。

なお、今回の場合だと、この半値からさらに「八掛け二割引」というバーゲンセールになることもあり得るということです。

ちなみに、これはめちゃくちゃカタイ銘柄、インデックスなどについての話で、それ以外の中小銘柄、低信用銘柄の場合はもっと悲惨な価格まで下落する場合もあるので注意が必要です。

◆データで過去のドローダウンを確認

では具体的に数字で確認してみます。
リーマンショック時のSPY(SPDR S&P 500 ETF)とXLF(Financial Select Sector SPDR ETF)の最大ドローダウンを比較します。

■最大ドローダウン(SPY、XLF)2007年~2018年

(出所)PORTFOLIO VISUALIZER「Backtest Portfolio Asset Allocation」より

SPYは米国マーケット全体の指標ですが、それでも約△51%、XLF(金融財)はリーマンショックの震源地である金融セクターETFのため、約△79%となっています。

ビットコインは?

参考までにビットコインのチャートをみると、高値の約2万ドルから10月6日現在、約6600ドルになっていますので、高値の3割であればそろそろ大底という感じもしますが、はたしてどうでしょうか。

■ビットコインチャート

(出所)https://www.blockchain.com/charts/market-price

◆まとめ

今回は下落相場の格言である「半値八掛け二割引」を取り上げてみました。

株には暴落がつきものであり、現在のポートフォリオは、自分の取れるリスク、耐えられるリスクの範囲内なのかを普段からよく考えておくことは、個人的には必要な作業だと思っています。

気づけば、当初の想定よりもついつい投資してしまっていた・・・、なんてのはよくある話だと思います。

リセッションの兆しはまだ先のようですが、暴落した際の目安の数字は頭の片隅に入れてはおきたいところですね。

ご一読ありがとうございました。

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