スノーボール(改訂新版)〔上〕 ウォーレン・バフェット伝 (日経ビジネス人文庫)
こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35)です。
今回は「スノーボール ウォーレン・バフェット伝」の書評とそこから私の好きな一節をご紹介したいと思います。
この本は、元ウォール街のアナリストでバフェットとも親交のあるアリス・シュローダーが直接バフェット本人から聞き取ったバフェットの半生について、事細かく伝記形式で書かれています。
伝記なので、バフェットの幼少期の話から恋愛の話、家族の話など投資以外のエピソードが、それこそ山のように記載されています。
そのため、投資の勉強を期待して読むのにはちょっと不向きかもしれません。ページ数もかなりありますしね。
ただ、米国金融史を振り返る上では、とても参考になる本ではないかと思います。
特に、1980年代から90年代にかけて、バフェットがウォール街に登場するあたりのブラックマンデー、ソロモン・ブラザーズ破綻騒動からLTCM破綻にかけての話は、手に汗にぎるスリリングな内容で、読みものとしてもとても面白かったです。
この辺りの話は、いくつか他の本でも読みましたが、当事者のひとりでもあるバフェットの視点で語られる内容は読んでいて1番引き込まれますね。
その他、バークシャーが買収した子会社ウェスコに絡み、SECから執拗に調査される様子も、なかなか息の詰まる展開だったと思います。
バフェットをも震え上がらせるSECがどれほどのものなのか、これまであまりピンときませんでしたが、これを読むと納得する他ありませんね。
いろいろな会社のCEOやトレーダーのひととなりについてもたくさん登場するので、読んでいて飽きないと感じます
ということで、そんな本の中から私の好きな一節をご紹介します。
例として、ご存知のコカコーラが紹介されていました。
コカコーラは、すでに完成された製品で、これ以上研究開発費なんて基本的にはいりません。
原材料も主には砂糖水ですから、大して経費もかかりません。
さらに、コカコーラは一度飲めば、あの爽快感から病みつきになる商品です。
こんな三拍子揃った会社の株を買うべしということです。
答えとしては、退屈かもしれませんが、上記で出たハムサンドでも経営できる会社というのとになるのかもしれません。
現時点であれば、ビザやマスターなどの強固な決済インフラを持つ会社なのかもしれませんし、やはりマクドナルドやコカコーラなど人間の本能に訴える従来通りの会社なのかもしれません。はたまた、アマゾンやマイクロ・・・・。
答えは10年後にしかわかりませんが、10年間売買できなくてもかなりの確率で問題ない会社を持つという視点がとても重要なのだと思います。
かなりページ数の多い本ですが、投資の勉強だけでなく、読み物としても面白かったです。
最後に、バフェットの投資スタイルは、とても魅力的で憧れますが、素人には到底真似できないことがよくわかる良書でもあると思います。(笑)
ご一読くださりありがとうございました。
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こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35)です。
今回は「スノーボール ウォーレン・バフェット伝」の書評とそこから私の好きな一節をご紹介したいと思います。
この本は、元ウォール街のアナリストでバフェットとも親交のあるアリス・シュローダーが直接バフェット本人から聞き取ったバフェットの半生について、事細かく伝記形式で書かれています。
伝記なので、バフェットの幼少期の話から恋愛の話、家族の話など投資以外のエピソードが、それこそ山のように記載されています。
そのため、投資の勉強を期待して読むのにはちょっと不向きかもしれません。ページ数もかなりありますしね。
ただ、米国金融史を振り返る上では、とても参考になる本ではないかと思います。
特に、1980年代から90年代にかけて、バフェットがウォール街に登場するあたりのブラックマンデー、ソロモン・ブラザーズ破綻騒動からLTCM破綻にかけての話は、手に汗にぎるスリリングな内容で、読みものとしてもとても面白かったです。
この辺りの話は、いくつか他の本でも読みましたが、当事者のひとりでもあるバフェットの視点で語られる内容は読んでいて1番引き込まれますね。
その他、バークシャーが買収した子会社ウェスコに絡み、SECから執拗に調査される様子も、なかなか息の詰まる展開だったと思います。
バフェットをも震え上がらせるSECがどれほどのものなのか、これまであまりピンときませんでしたが、これを読むと納得する他ありませんね。
いろいろな会社のCEOやトレーダーのひととなりについてもたくさん登場するので、読んでいて飽きないと感じます
ということで、そんな本の中から私の好きな一節をご紹介します。
「ハムサンドイッチでも経営できる会社を買いなさい」
誰が経営者であっても楽に経営できる会社、つまり、ワイドなモートを持つ会社の株主になれということですね。例として、ご存知のコカコーラが紹介されていました。
コカコーラは、すでに完成された製品で、これ以上研究開発費なんて基本的にはいりません。
原材料も主には砂糖水ですから、大して経費もかかりません。
さらに、コカコーラは一度飲めば、あの爽快感から病みつきになる商品です。
こんな三拍子揃った会社の株を買うべしということです。
「もし今から10年間、無人島に行くとしたら、どんな株を買うか?」
私もこの答えを教えて欲しいです(笑)答えとしては、退屈かもしれませんが、上記で出たハムサンドでも経営できる会社というのとになるのかもしれません。
現時点であれば、ビザやマスターなどの強固な決済インフラを持つ会社なのかもしれませんし、やはりマクドナルドやコカコーラなど人間の本能に訴える従来通りの会社なのかもしれません。はたまた、アマゾンやマイクロ・・・・。
答えは10年後にしかわかりませんが、10年間売買できなくてもかなりの確率で問題ない会社を持つという視点がとても重要なのだと思います。
◆まとめ
今回は「スノーボール ウォーレン・バフェット伝」について、私の主観ですがまとめてみました。かなりページ数の多い本ですが、投資の勉強だけでなく、読み物としても面白かったです。
最後に、バフェットの投資スタイルは、とても魅力的で憧れますが、素人には到底真似できないことがよくわかる良書でもあると思います。(笑)
ご一読くださりありがとうございました。
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