ポイント
- マスターカード(NYSE:MA)の業績はビザカードと同様に新型コロナから力強く回復。
- 回復ペースは鈍化しつつあるものの、旅行需要等のさらなる回復もあり底堅いのも確か。
- ビザと同様に株価に割高感はそれほどなく、下げるようなら投資開始にはよいタイミングか。
- 2032年の予想株価は、PER上限では2154.3ドル、平均では1506.3ドル、下限で1167.9ドル
- 2032年の予想期待収益率は、PER上限では20.0%、平均では15.8%、下限で12.9%
こんにちは、ゆきのすけ(@yukinosuke35)です。
本記事では、マスターカード(会計年度:2022.1~2022.12)の財務分析、10年後予想株価、期待収益率などを確認します。
- ポイント
- ◆財務分析
- ■売上高&売上高成長率(Revenues)
- ■営業利益&営業利益成長率(Operating Income)
- ■純利益&純利益成長率(Net Income)
- ■粗利益率&営業利益率(Gross Margin & Operating Margin)
- ■キャッシュフロー(Cash Flow)
- ■株数、株数(Shares)
- ■配当、配当性向、配当成長率(Dividend /Dividend Payout Ratio/ DPS Growth Rate)
- ■1株当たりフリーキャッシュフロー(FCFPS)
- ■R&D
- ■バランスシート 総資産(%)/ Total Assets
- ■バランスシート 負債及び株主資本(%)/ Total Liabilities And Equity
- ◆10年後予想株価(10-year Forecast Price Targets)
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◆財務分析
- ソースは2020年まではモーニングスターUS、それ以降はSeeking Alpha、Form10-K などからです。
- 予想利益の数値等は税引き前の理論値です。
- 将来予測の計算方法は「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」(日本経済新聞出版社)を参考にしています。詳細は「将来予想株価の計算方法に関するメモ」にまとめています。
- 各種チャートは筆者作成です。
- チャート横軸の西暦は会計年度(FY)です。
■売上高&売上高成長率(Revenues)
■営業利益&営業利益成長率(Operating Income)
■純利益&純利益成長率(Net Income)
■粗利益率&営業利益率(Gross Margin & Operating Margin)
■キャッシュフロー(Cash Flow)
■株数、株数(Shares)
■配当、配当性向、配当成長率(Dividend /Dividend Payout Ratio/ DPS Growth Rate)
■1株当たりフリーキャッシュフロー(FCFPS)
■R&D
■バランスシート 総資産(%)/ Total Assets
バランスシート全体を100%としたときの、流動資産(Currnet Assets:ピンク)と固定資産(Non-Current Assets:青)の構成比です。
■バランスシート 負債及び株主資本(%)/ Total Liabilities And Equity
同様にバランスシート全体を100%としたときの、負債(ピンク)と株主資本(青)の構成比です。
◆10年後予想株価(10-year Forecast Price Targets)
■実績EPS&EPS成長率(EPS Actual)
2013年から2022年のEPSを指数で近似したところ、EPS成長は16.63%となりました。
■今後のEPSの推移(EPS Estimates)
先ほど計算したEPS成長が今後も続くと仮定した場合の予想EPSの推移です。
計算したところ2032年の予想EPSは39.34ドルという結果になりました。
■過去の実績PER(10y-P/E)
過去10年の実績PERの上限、平均、下限は次のとおりです。
<PER上限(10-y Max)> PER=53.6
<PER平均(10-y Mean)> PER=37.1
<PER下限(10-y Min)> PER=28.5
■予想株価(Price Target)
予想EPSに実績PER(上限、平均、下限値)をかけて計算した予想株価帯の推移です。
2032年の予想株価は、PER上限では2154.3ドル、平均では1506.3ドル、下限で1167.9ドルとなりました。
■予想期待収益率(Expected Future Total Return)
先ほど計算した予想株価をもとに、2022年12月末時点の株価(347.73ドル)を基準とした予想期待収益率を計算(CAGR)しています。
2032年の予想期待収益率は、PER上限では20.0%、平均では15.8%、下限で12.9%となりました。
予想EPS、予想株価、期待収益率のまとめです。
■10年後の予想EPS、予想株価、期待収益率
■補足データ(マスターカードGDV/gross dollar volume)※2022Q4決算資料より
■株価チャート(→stockcharts.com)
ご一読くださりありがとうございました。