ポイント
- ドミノ・ピザ(NYSE:DPZ)は売上高はプラス成長を維持したものの、営業利益、純利利益ともに2022年は前年割れのマイナス成長となった。
- コロナ特需による需要の先食いや昨今の原材料高などビジネス環境は厳しい
- 現在の株価(約330ドル)は割安
- ビジネス環境は厳しいものの、ドミノピザのビジネス自体に大きな問題がある訳ではないので、投資を開始するにはよいタイミングか
- 2032年の予想株価は、PER上限では1203.3ドル、平均では974.2ドル、下限で807.3ドル
- 2032年の予想期待収益率は、PER上限では13.3%、平均では10.9%、下限で8.8%
こんにちは、ゆきのすけ(@yukinosuke35)です。
本記事では、ドミノ・ピザ(会計年度:2022.1.2~2023.1.1)の財務分析、10年後予想株価、期待収益率などを確認します。
- ポイント
- ◆財務分析
- ■売上高&売上高成長率(Revenue)
- ■営業利益&営業利益成長率(Operating Income)
- ■純利益&純利益成長率(Net Income)
- ■粗利益率&営業利益率(Gross Margin & Operating Margin)
- ■キャッシュフロー(Cash Flow)
- ■株数、株数(Shares)
- ■配当、配当性向、配当成長率(Dividends /Dividend Payout Ratio/ DPS Growth Rate)
- ■1株当たりフリーキャッシュフロー(FCFPS)
- ■R&D
- ■バランスシート 総資産(%)/ Total Assets
- ■バランスシート 負債及び株主資本(%)/ Total Liabilities And Equity
- ◆10年後予想株価(10-year forecast Price Targets)
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◆財務分析
- ソースは2020年まではモーニングスターUS、それ以降はSeeking Alpha、Form10-K などからです。
- 予想利益の数値等は税引き前の理論値です。
- 将来予測の計算方法は「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」(日本経済新聞出版社)を参考にしています。詳細は「将来予想株価の計算方法に関するメモ」にまとめています。
- 各種チャートは筆者作成です。
- チャート横軸の西暦は会計年度(FY)です。
■売上高&売上高成長率(Revenue)
■営業利益&営業利益成長率(Operating Income)
■純利益&純利益成長率(Net Income)
■粗利益率&営業利益率(Gross Margin & Operating Margin)
■キャッシュフロー(Cash Flow)
■株数、株数(Shares)
■配当、配当性向、配当成長率(Dividends /Dividend Payout Ratio/ DPS Growth Rate)
■1株当たりフリーキャッシュフロー(FCFPS)
■R&D
■バランスシート 総資産(%)/ Total Assets
バランスシート全体を100%としたときの、流動資産(Currnet Assets:ピンク)と固定資産(Non-Current Assets:青)の構成比です。
■バランスシート 負債及び株主資本(%)/ Total Liabilities And Equity
同様にバランスシート全体を100%としたときの、負債(ピンク)と株主資本(青)の構成比です。
◆10年後予想株価(10-year forecast Price Targets)
■実績EPS&EPS成長率(EPS Actual)
2013年から2022年のEPSを直線で近似したところ、EPS成長は1.38ドルとなりました。
■今後のEPSの推移(EPS Estimates)
先ほど計算したEPS成長が今後も続くと仮定した場合の予想EPSの推移です。
計算したところ2032年の予想EPSは26.64ドルという結果になりました。
■過去の実績PER(10y-P/E)
過去10年の実績PERの上限、平均、下限は次のとおりです。
<P/E上限(10-y Max)> P/E=42.9
<P/E平均(10-y Mean)> P/E=34.3
<P/E下限(10-y Min)> P/E=28.1
■予想株価(Price Target)
予想EPSに実績PER(上限、平均、下限値)をかけて計算した予想株価帯の推移です。
2032年の予想株価は、PER上限では1203.3ドル、平均では974.2ドル、下限で807.3ドルとなりました。
■予想期待収益率(Expected Future Total Return)
先ほど計算した予想株価をもとに、2022年12月末時点の株価(346.4ドル)を基準とした予想期待収益率を計算(CAGR)しています。
2032年の予想期待収益率は、PER上限では13.3%、平均では10.9%、下限で8.8%となりました。
予想EPS、予想株価、期待収益率のまとめです。
■10年後の予想EPS、予想株価、期待収益率
■補足データ(店舗数、セグメント別・国別売上高/Store Counts, Revenues)
・2022年は直営店の約90店舗を売却(新規購入及び売却相殺後)
・店舗数の増加率はやや緩やかに低減中
・2022年末時点の海外フランチャイジー国別トップ10は順に、インド、イギリス、日本、メキシコ、オーストラリア、トルコ、中国、カナダ、フランス、韓国となっている。
・2013年比では日本がトップの伸び、次いでインド、フランスと続く
・日本は2013年比で約3.3倍、インドは約2.6倍
・2022年は、U.S直営店は-7%、海外フランチャイジフィーは-1%とマイナス成長
・その他もプラス成長を維持したもののサプライチェーン以外は前年割れ
・サプライチェーン部門は+7.6%と2021年の+6%より増加
・売上高ではサプライチェーンが全体の約6割
・2013年比で、サプライチェーンは約2.7倍、U.S.フランチャイジフィーは約2.6倍、海外フランチャイジフィーは約2.2倍で安定的に成長
■株価チャート(→stockcharts.com)
ご一読くださりありがとうございました。