外貨建てMMF|米ドル建てMMFの利回りは1.5%台に|ブラックロックMMFなど


サマリー

・FRBによる急ピッチな利上げの影響を受けて、米ドル建てMMFの利回りも急上昇中。
・中でも、ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンドの利回りは1.5%台で1.6%も目前に。
・相場の乱高下がまだしばらくは想定されるので、米ドル建てMMFを使った資産運用も場合によっては選択肢のひとつに。

こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35)です。

以前も記事にて取り上げましたが、ここのところのFRBの急ピッチな利上げをうけ、米ドル建てMMFの利回りも急上昇しています。
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米ドル建てMMFの利回りがじりじり上昇中|ブラックロック、ゴールドマン等
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そこで、今回は外貨建てMMFの特徴について、簡単にまとめてみたいと思います。

◆外貨建てMMFの特徴

外貨建てMMFは、比較的安全な公社債等で運用された投資信託の一種で、証券会社で販売されています。
株式の組み入れは一切ありませんし、いつでもペナルティなしで解約ができます。
証券会社にもよりますが、円からの積み立て買い付けも可能な場合もあります。
※SBI証券は円貨決済での積み立てが可能です。
※円建てMMFの場合は、30日未満に解約するとペナルティがあります。

特に、2016年の税制改正により、外貨建MMFの分配金・譲渡損益・為替差損益は20%(国税15%、地方税5%)の申告分離課税に変更され、株式や投資信託との損益通算が可能となりました。
※2015年以前は為替差損益は非課税でした。

よく外貨預金と比較されることの多い外貨建てMMFですが、単純には次のような違いがあります。

○外貨預金

源泉分離課税で為替差益は雑所得となり、確定申告による総合課税の対象

○外貨建てMMF

申告分離課税で株式や投資信託との損益通算が可能

特に、外貨預金の為替差益は雑所得であり、場合によっては給与所得など他所得の税率そのものを上げてしまうことがあります。
余談ですが、ビットコインなどの仮想通貨で得た利益もこの雑所得に分類されます。
分離課税でない点に要注意ということですね。

○米ドル建てMMFの利回り(2018年5月21日現在)

・ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド 1.594%
・ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド 1.475%
・ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト 1.334%
・ゴールドマン・サックス 1.344%
(出所)SBI証券「外貨建MMF 年率換算利回り

○ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンドの利回りの推移(過去12ヵ月)

(出所)ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド「月次レポート

ブラックロックMMFは、5月上旬には約1.6%でしたが、現在は少し下がって1.59%となっています。ただ、この数字は今後の利上げ継続を思うとまだまだ通過点でしかない気がします。

◆米ドル普通預金と定期預金の利回り

参考までに米ドル普通預金と定期預金の利回りです。
(出所)住信SBIネット銀行「外貨普通預金 - 金利


(出所)住信SBIネット銀行「外貨定期預金 - 金利

米ドル定期預金の利回りの高さが目につきます。円定期預金もこれぐらいあればと、ついつい羨ましく思ってしまいます。

最後に、2018年4月直近の米国の金利をみると、米国債(1年)が2.15%、フェデラル・ファンド金利(政策金利)は1.69%となっています。
(出所)FRED | St. Louis Fed

◆まとめ

ここのところのFRBの急ピッチな利上げを受けて、米ドル建てMMFの利回りも、かなりましなレベルにまで上昇してきています。

自身で決めた投資ルールに沿って淡々と投資していきたいところですが、2017年とは違うマーケットの動きに、これまでのペースでの投資をためらう個人投資家も多いのではないでしょうか。

まだしばらくは利上げも続きそうですし、それに伴う相場の乱高下も予想されますから、個人的にもあまり欲張らずに、米ドル建てMMFなども場合によっては上手く利用しながら資産運用していきたいと思います。

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