スマートウォッチ|アップル、シャオミ(Xiaomi)の2強時代到来か!?|シャオミは香港株式市場でIPOへ

サマリー

・スマートウォッチの出荷個数、世界シェアは1位がアップル、続いて2位にシャオミ(Xiaomi)
・しかしながら、アップルとシャオミでは価格帯や機能などは大きく異なっている。
・スマートウォッチの可能性、ポテンシャルは想像以上に高いと思われるので、今後もこの2社の動向には注目していきたい。
・なお、シャオミは香港株式市場でIPOへ

こんばんは、Yukinosuke(@yukinosuke35) です。

最近、周りでよく目にするスマートウォッチについて、以前から個人的に気になっていたので、簡単にまとめてみたいと思います。

◆スマートウォッチの出荷個数と市場シェア

直近、2018年第1四半期のスマートウォッチの出荷個数と市場シェア(トップ5社別)をみると、次のとおりとなっています。ソースはいずれも米国IDCからです。

■スマートウォッチ(ウェアラブル)出荷個数・シェア トップ5社(2018年第1四半期)

(出所)IDC「IDC Worldwide Quarterly Wearables Tracker, June 4, 2018

■スマートウォッチ(ウェアラブル)出荷個数・シェア トップ5社(2018年第1四半期)


出荷個数ではアップル(アップルウォッチ)が約400万台で第1位、次にシャオミ(Xiaomi・中国)が370万台で第2位となっております。
市場シェアで見ると、こちらもアップルが第1位で約16.1%、シャオミが第2位で14.8%となっています。
特に、アップルの対前年比は13.5%という高い伸びとなっており、昨年9月に発売された「Apple Watch Series 3‎」の好調さがわかります。

続いて、同じものを2017年通期で見たものが次です。

■スマートウォッチ(ウェアラブル)出荷個数・シェア トップ5社(2017年通期)

(出所)IDC「IDC Worldwide Quarterly Wearables Tracker, March 1, 2018

出荷個数、シェアの順位はさきほどと変わらず、1位にアップル、2位にシャオミとなっています。ただ、2位のシャオミと3位のFitbit(米国)の差はわずかとなっていたことがわかります。

なお、1位のアップル(アップルウォッチ)の出荷個数は約1770万台となっており、1個約4万円程度の高価格であることを考えると、単純計算で約7000億円程度の売上高があることがわかります。それにしても、すごい金額ですね。
また、対前年比では約55.9%増となっており、「Apple Watch Series 3」の絶好調さがわかると思います。

一方で第2位のシャオミですが、順位としては第2位とはなっているものの、ここのところその伸びは、アップルと比べると物足りないものとなっていることがわかります。
2017年通期では-0.3%減で、直近2018年第1四半期では2.3%増となっています。

◆価格帯や機能がまったく異なる2社

アップルとシャオミについて、足元の数字を簡単に確認しましたが、この2社のスマートウォッチ路線は大きく異なっております。
アップルは言わずと知れたアップルウォッチで高機能・高価格(安くても4万円程度)です。一方、シャオミについては「Xiaomi Mi Band」で機能は最小限・低価格(3千円程度!)となっています。

先ほどのIDCによると、より高機能な製品にスマートウォッチ市場もシフトしていると報告されており、アップルウォッチのさらなる伸びも予想されますが、個人的にはシャオミの低価格製品も根強い人気があると考えております。

特に、先日発売がリリースされた新製品の「Xiaomi Mi Band 3」については、価格帯は3千円程度と想定されますから、是非使ってみたいと個人的に考えております。
※日本での発売はまだ未定のようです。

■Xiaomi Mi Band 2
(出所)Xiaomi「Mi Band 2」ページより

◆シャオミは香港株式市場でIPOへ

少し話は外れますが、NASDAQへの上場も噂されていたシャオミですが、香港市場でのIPOが正式に決まったようです。また、調達予定資金(約100億ドル)の一部については、アメリカのADR(American Depositary Receipt/米国預託証券)の中国版のCDR(Chinese Depositary Receipt)で中国本土からも調達予定とのことです。
なお、スマホが絶好調のXiaomiの時価総額は、もしかすると10兆円を超えるのではないかとも一部では言われております。
(参考までに、今日現在のアップルの時価総額は9422億ドルで約104兆円です。)

(参考)

■スマートフォン 出荷台数・シェア (2017年通期)


◆まとめ

2015年4月に初代アップルウォッチが発売されてからそろそろ3年が経過することや、ここのところの出荷数の伸び率等から考えると、スマートウォッチ市場はそろそろ本格的な普及期に入ったとみるのが正しいのかもしれません。

また、50代以降の年齢層でも、健康管理意識の高まりの影響か、スマートウォッチの普及が進んでいるとのデータも一部で報告されています。

アイコス(IQOS)をはじめとする加熱式タバコでは、50代以降での普及が伸び悩んでいるとの報告がされており、フィリップモリスの株価にも影響が出ています。

IOT時代はすぐそこまで来ていると言われていますから、IQOSなどの加熱式タバコとスマートウォッチを組み合わせた新しいアイデア次第では、加熱式タバコの高年齢層への普及も、もしかすると意外と容易に達成されるかもしれません。(これは私の個人的な想像です。)

ということで、スマートウォッチの可能性、ポテンシャルは想像以上に高いと考えられますので、スマホ市場でも激しいシェア争いが予想されるこの2社の今後の動きには、特に注目したいと思います。

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