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・暴落はいつ発生するかは正確には誰にも予測できない。
・そのため、暴落に対処する素晴らしい対処方法はないと考えるのが自然である。
・無理なポジションは取らずに、自分がとれるリスクの範囲内でリータンを最大化することが大切である。
こんばんは、Yukinosuke です。
今回は マーケットの暴落の歴史とその対処法について簡単にみてみたいと思います。
(参考)野村證券 証券用語解説集「ドローダウン(どろーだうん)」
(出所)Yahoo!Finance
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サマリー
・1950年以降、米国におけるマーケットの暴落はおおむね5年に1度程度発生している。・暴落はいつ発生するかは正確には誰にも予測できない。
・そのため、暴落に対処する素晴らしい対処方法はないと考えるのが自然である。
・無理なポジションは取らずに、自分がとれるリスクの範囲内でリータンを最大化することが大切である。
今回は マーケットの暴落の歴史とその対処法について簡単にみてみたいと思います。
◆暴落の歴史
1950年以降、世界の4大インデックス(米国のS&P500、英国のFTSE、ドイツのDAX、日本のTOPIX)が、20%以上のドローダウン(暴落)に見舞われた回数を数えると、合計57回あったことがわかります。(下図)(参考)野村證券 証券用語解説集「ドローダウン(どろーだうん)」
■世界4大インデックスにおける20%以上のドローダウン
(出所)Business Insider UK「Here's every stock market crash in the past 60 years」より
なお、国別にみると少ない順に次のとおりとなります。
1)米国のS&P500 13回
2)英国のFTSE 14回
3)日本のTOPIX 15回
3)ドイツのDAX 15回
予想通り米国が一番少なく、日本とドイツが最多となっています。
米国での頻度をみると、1956年からの60年間で13回ということですから、単純計算で1年当たり約0.2回、5年に1回程度は発生している計算になります。
それなりに結構な頻度ではないでしょうか。
特に、2000年のドットコムバブルや2007年の世界金融危機は、50%を超える大暴落となっています。
また、2000年少し前からはどこかが下がると他のマーケットも同時に下がる(連れ安する)傾向も見て取れます。
さらに、これらの値はすべて「インデックス」であり、基本的にはマーケットの各個別銘柄の平均値ですから、個別銘柄でみるとさらに強烈な下げに見舞われたものもあることがわかります。
私も2007年のリーマンショク時には、日本の大型株に投資しておりましたが、連日10%近く株価が急落していく様子は今でも鮮明に覚えています。
最終的にはピークから1/3程度にまで株価が下がったものもあったと思います。
これは余談ですが、このような経験をプラスに考えることもできますが、個人的にはあのような経験はもう懲り懲りというのが正直なところです。
◆暴落への対処法は?
では、個人投資家は今後起こる暴落にどのように対処すべきなのでしょうか?
結論から言うと、投資の経験値にもよりますが、これといった素晴らしい対処法はないというのが本当のところではないでしょうか。
なぜなら、そもそも暴落がいつ起こるかは正確には誰にも予測できませんし、わかりません。
明日起こるかもしれませんし、来年かもしれません。
だだ、概ね5年に一度ぐらいのペースで暴落というものが起こっていることは、過去の経験則からみてどうやら正しそうです。
また、経済は益々グローバルになっていますから、どこか他の国で起こった暴落にも必ず巻き込まれると思っておいた方がよさそうです。
これらを踏まえて、投資する際のスタンスとしては、
①暴落(50%程度の下落)は必ずあると認識しておく
必然的に「ある」ものとして認識しておくということです。
そのうえで、基本的なことではありますが、
②自分の取れるリスクをよく理解しておく
これは投資の経験値や年齢などにも関係してきますが、収入と支出などを総合的に見て、或いは、最悪のシナリオを想定して投資額、リスク資産等を考えるということです。
自分で思うほど暴落への耐性はないと思っておいた方が無難かもしれません。
③そのリスクの中で最大のリターンを求める
せっかく投資するわけですから、コストやリターン、成長性などにはやはりこだわりは必要ではないでしょうか。
個別銘柄でいくのか、ETFや投資信託でいくのかということもポイントとなると思います。
④無理なポジションはとらない
バフェットも言っていますが、間違っても借金(信用取引など)してまで投資する必要はないと思いますし、子どもの教育資金などでのリスク資産への投資もおススメできないと思います。
勤勉に働き、節約し、そして、相場が不安定なときは何もしないということが場合によっては最善の選択肢であることもあるということです。
投資するのは間違いもすれば欲もある生身の人間である以上、個人的には上の4つは最低限忘れないようにしたいと思っています。
◆まとめ
今回は暴落の過去を振り返ってみて、概ね5年に1度とそれなりの頻度で暴落は起こっていることを確認しました。
また、ここ最近の暴落では全世界同時にキツイ下げであることもわかりました。
そのため、ポートフォリオを組むにしても、暴落を前提とした無理のないポートフォリオを組むことが何よりも大切であり、自然な考えではないでしょうか。
誰もが羨む高いリターンも素晴らしいですが、長期的には右肩上がりの米国マーケットですから、退場にさえならなければそれなりのリターンは結果的に付いてくると思っていても間違いはなさそうです。
■S&P 500 長期チャート
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